6ニムトヴァリエーションルール

 6ニムトのオフィシャルヴァリエーションルールです。基本の6ニムトをたっぷり遊ばれたあと、お楽しみください。
 ここに記載したヴァリエーションルールは、基本のルールへの追加ルールです。

戦略

 ゲームに使用するカードがすべてわかっています。104枚のカードから、必要な枚数だけを使います。すなわち、少ない枚数でプレイするのです。
 使用するカード枚数「プレーヤー人数×10+4」で、1から順番に使用します。
例:3人プレイのとき、34枚。1〜34のカードでプレイします。
  4人プレイのとき、44枚。1〜44のカードでプレイします。
 それ以外のカードは、すべて使用しません。

論理

 プレーヤーは、カード10枚を自分で選びます。これは、戦略のルールも使ってプレ

イします。
 ここに以下のルールが追加されます。カードを表向きにしてテーブルの上に広げます。順番に各プレーヤーは、1枚ずつカードを取っていき、各自の手札が10枚になるまで続けます。このとき、場には4枚のカードが残っています。この4枚が4つの列に対応します。
 このヴァリエーションは、思考ゲームを好まれる方におすすめです。特に2人プレイの場合に適しています。このときは、1〜24のカードでプレイします。

トーナメント

手札 ポイント
プレーヤー名:1  
プレーヤー名:2  
プレーヤー名:3  
プレーヤー名:4  
プレーヤー名:5  

 このヴァリエーションは、5人までのときしかプレイできません。戦略論理のルールが適用されます。ここに以下のルールが追加されます。
 右図のようなトーナメントシートを各プレーヤーがもちます。プレーヤーは、自分の10枚のカードを一番上の欄に記入します。プレーヤー名:1の欄に、自分の名前を記入します。以下の欄には、他のプレーヤーを時計回りの順番で書いていきます。(プレーヤー2は、あなたの左隣の人です)
 最初のゲームが終わったら、各プレーヤーは、自分のマイナスポイントを記録し、シートを左隣のプレーヤーに渡します。そして、シートに書かれているカードを選びだします。すべてのプレーヤーが10枚の手札を持ったら、2ゲーム目を始めます。ゲームごとにマイナス点を記録し、シートを渡していきます。このようにして、すべてのプレーヤーがそれぞれの手札で一回ずつゲームを行います。毎回、獲得したマイナスポイントをシートに記録します。ゲーム終了時すべてのシートに書かれている自分のマイナス点を合計し、それがいちばん少なかったプレーヤーの勝ちとなります。

プロフェッショナル

 カードを列の左側、もしくは右側におくことができます。左へ行くほど数字が小さくなり、右へ行くほど数字が大きくなります。列に6枚目のカードを置いたプレーヤーが、通常のルールと同様、列を取り、マイナスポイントを獲得します。
 列の右側、および左側におくときには、その差がいちばん少ない列におかなければなりません。
 訳注:差が同じ場合について指示がありません。プレイした人が決められるのでしょう。

例1:ゲームの中盤で、図のような列になっています。
 プレーヤーたちの出したカードは、以下の通りです。5,17,58,62でした。
 プレーヤーAは、自分の5を2列目の左側におきます。
 プレーヤーBは、自分の17を1列目の左側におき、列を引き取らなければなりません。17のカードは、40のカードのあった位置に置かれます。
 プレーヤーCは、自分の58を3列目の左側におきます。
 プレーヤーDは、自分の62を2列目の右側におきます。
 右図は、カードを置いたあとの4つの列の状態です。ここで、1,2,3,4もしくは63,64をプレイすると、2列目のカードを引き取らなければなりません。
 
どの列にもおくことのできないカードをプレイした場合には、通常のルールと同様、任意の列を引き取ります。

例2:ここで、59もしくは60をプレイした場合、どの列にも、左側にも右側にもおくことができません。任意の列を1列取らなければなりません。

 プロフェッショナルは、通常のゲームより明らかに複雑なゲームとなっています。間違いのないように注意してプレイしなければなりません。これは、通常では簡単すぎる、というプレーヤー向きです。

オープン

 「1」のカードを抜き出します。これは、スタートプレーヤーマーカーとし、最初はもっとも年長のプレーヤーが持ちます。そのあと、通常ルール通り、カードをよく混ぜて各プレーヤーに10枚ずつ配ります。4枚をテーブル上に表向け、4つの列とします。
 スタートプレーヤーは、カードを1枚表向きにプレイします。次に左隣のプレーヤーが同様に1枚を表向きにプレイします。すべてのプレーヤーが1枚ずつプレイしたら、ラウンド終了です。ここで、通常のルールに従って、カードを列に並べていきます。
 ラウンドごとに、スタートプレーヤーマーカー(「1」のかーど)を左隣のプレーヤーに渡していきます。すなわち、最初にプレイするプレーヤーは変わっていくのです。

洗練

 プレーヤー人数2〜7人
 各プレーヤーは、手札に14枚ずつカードを持ちます。毎ラウンド、各プレーヤー2枚ずつカードを裏向きにしてプレイします。すべてのプレーヤーが2枚ずつプレイしたら、表向けます。
 いちばん小さい数字を出したプレーヤーが、プレイした両方のカードの処理を行います。このとき、自分の出したカードのうち、どちらを先に処理するか決めます。最初のプレーヤーが自分のカードを2枚置いたら、次に数字の小さいカードをプレイしたプレーヤーが任意の順番で自分のプレイしたカード2枚を配置します。

手札

 各プレーヤーは、手札に14枚ずつカードを持ちます。もっとも若いプレーヤーから始めます。プレーヤーは、1枚もしくは2枚のカードを表向きにしてプレイし、それを直ちに配置します。そのあと、左隣のプレーヤーの手番となります。同様に1〜2枚のカードをプレイし、直ちに配置します。プレイは時計回りで行っていきます。列を取らなければならない場合、そのうちどのカードを手札に加えて、どのカードをマイナスポイントとして確保(マイナスポイントの山)するのか、を決めます。すべてのカードをマイナスポイントの山においても、手札に加えてもかまいません。ただし、手札のカードは最大16枚までしか持てません。
 以下の2つの条件のうち1つを誰か1人が満たしたラウンドの終了時、ゲーム終了となります。
 ・ラウンド終了時、手札のカードが一枚もなくなっていた場合。
 ・自分のマイナスカードの山が20枚以上になった場合。
 すべてのプレーヤーは、自分のマイナスポイントを数えます。手札のカードのマイナス点は2倍にして計算します。「マイナスカードの山」のカードマイナス点はそのままです。獲得したマイナスポイントの最も少ないプレーヤーの勝ちとなります。
 訳注:「ラウンド」と表現されていますので、プレーヤーの手番回数を統一するということだと思われます。したがって、スタートプレーヤーの右隣のプレーヤーまで行って、ゲーム終了となります。

ダブル

 カードセット2つのカードすべてを使い(208枚)、通常のルールと同様にプレイします。
 ダブルのカード(同じ数字のカード)の取り扱いについて、以下の追加ルールが適用されます。

 このヴァリエーションは、通常の1組に、他のセットから、ぞろ目の数字のカード(11,22,33,44,55,66,77,88,99)を加えてプレイすることもできます。