利益・廃液 Müll & Money
Hans im Gluck社 Dr. Jürgen Strohm作
プレイ人数 対象年齢 プレイ時間
2〜4人 12歳以上 60分
ワンポイントセールス:
現代の工場経営の難しさが分かる。

 工場経営のゲームです。材料を仕入れ、契約を交わして生産をして販売します。しかし、生産を行うと必ず廃棄物が発生します。廃棄物処理は大変な問題です。廃棄物を溜め込んだ時点で、廃棄物検査があったら大変です。できるだけ速やかに処理したいのですが、利益を追求しすぎると廃棄物処理がおろそかになります。
 ゲームでは各ラウンドでそれぞれのプレーヤーは通常3つのアクションが行えます。行えるアクションはカードであらわされています。まずラウンドの最初に表にして3枚セットのカードをプレーヤー人数+1組作ります。これをそのラウンドのスタートプレーヤーから順に1セットずつ取ります。
 カードは10種類あります。
 1.原材料を販売するカード:プレーヤーは競で原材料を買うことができます。
 2.契約を変わるカード:このカードをプレーすることにより生産を行い、売上金を受け取ることができます。ただし、生産時には廃棄物が発生します。
 3.企業が成長するカード:このカードをプレーすることによって、その工場の一回の生産での売り上げが上がります。また、勝利ポイントも上がります。
 4.技術革新:このカードがゲームのポイントです。このカードを使うことによって3種類の技術革新のうちどれかが行えます。まず、生産に必要な原材料を減らすことができます。次に、生産に必要な従業員数を減らすことができます。3つ目は生産で発生する廃棄物を減らすことができます。技術革新をすればするほど、効率のよい経営ができますし、勝利点も増えます。
 5.リストラする:従業員を減らすことができます。各ラウンドの終了時にすべてのプレーヤーは従業員数に応じた人件費を支払う必要があります。ここで気をつけなければならないのは、技術革新により、必要従業員数をまず減らさなければ、契約を結んでも生産ができなくなります。
 6.廃棄物処理を行う。
 7.不法投棄を行う:もちろんこのプレーヤーの廃棄物は減りますが、他のプレーヤーの廃棄物が増えます。
 8.買収を行う:廃棄物検査を免れます。
 9.アドバイザーを雇う:売り上げを上げたれ技術革新を一気に進めたりできます。
 これらのカードを順に使って工場経営を行います。最終的には、工場の成長度、技術力、ゲーム終了時の廃棄物の量と現金の量によって、勝利者が決まります。
 複雑そうなゲームですが、実際はわかりやすくできています。またプレイ時間も1時間ほどです。