チグリスユーフラテス Euphrat & Tigris
Hans im Gluck社 Reiner Knizia作
プレー人数 対象年齢 プレー時間
2〜4人 12歳以上 90分
ワンポイントセールス:
Kniziaのゲームにしては珍しく、ルールの多いゲームです。
そして戦略性が要求されるゲームです。
しかし、ゲームをするたびに新しい戦略が見つかるすばらしいゲームです。

1998年度ゲーム大賞ノミネート
  ご存じ「チグリスユーフラテス文明」の文明を獲得するゲームです。
  さしあたっての目的は街、神殿、農地、市場からなる文明を発展させていくこと。プレイヤーは自分の指導者を配置し、王国を築き上げ、モニュメントを建設し、戦争に勝ち抜くことで勝利点を獲得します。最終的に、最もバランスよく文明を発展させたプレイヤーの勝利となります。最大の勝利点を獲得した者が、必ずしも勝つわけではないところがミソです。
  各プレーヤーは、それぞれ4種類の指導者コマをひとつずつ持っています。プレーヤーの指導者コマは神殿タイルに接して置きます。この時代の指導者は必ず神と手を結んだようです。指導者コマが置かれると、そこが王国となります。
  このゲームでは自分の王国というものがありません。各王国には最大4個までの指導者コマが置かれます。したがってひとつの王国に複数のプレーヤの指導者コマが置かれることもあります。しかし、ひとつの王国に同じ種類の指導者コマを複数置くことはできません。ひとつの王国に同じ種類の指導者コマが複数になるとそこで戦争が起こります。戦争が起こるのには、2つの場合があります。複数の王国が合併したときと、既に置かれているのもかかわらず、無理やり割り込んだ場合です。戦争になると犠牲がでたり、国土が荒廃することもありますが、勝てれば、一気に勝利点を得るチャンスでもあります。うまく勝てる戦争を起こして勝利点を得るのも手です。
 また、安定的に勝利点を得る方法にモニュメントがあります。モニュメントをうまく建設し、維持しつづけられれば、安定的に勝利点が得られます。
 なお、勝利点は指導者コマの種類と同じで4種類あります。基本的には指導者ゴマが活躍すれば、同色の勝利点が得られるのです。
 ゲーム終了時に持っている4種類の勝利点のうち、一番少ないものを比べて、一番多い人が勝ちです。つまり4種類の勝利点を、平均的に取らなければならないのです。1種類の勝利点を大量に獲得しても役に立たないのです。文明にはバランスが必要です。


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