ビッグショット Big Shot
Ravensburger社 Alex Randolph作
プレー人数 対象年齢 プレー時間
2〜4人 10歳以上 45分
ワンポイントセールス:
他人のマーカーを配置して、自分の利益にするのがユニーク

 ボード上に区切られた13区画を奪い合うゲームです。もちろん価値の高い区画をたくさん得られれば勝利に近づきますが、そのためにお金を使いすぎると、結局借金地獄で勝てません。
 ボードの周りにある$マークの場所に、ランダムに各プレーヤーのマーカーを4個ずつ置いてゲームがスタートします。サイコロををふって決まった、$マークの場所にある4個のマーカーの配置権を巡って競を行います。競り落とした人は、その4個のマーカーを自由にどこかに配置できます。その場合自分のマーカーも他のプレーヤーのマーカーも関係なく自由に配置できます。また、配置する4個のマーカーの中に自分のマーカーがなくても競に参加できます。
 各区画には、7個までしかマーカーを置けません。7個置かれた時点で誰のものになるか判定されます。基本的に1番多くマーカーが置かれている人のものになります。ただし一番多いのが複数の人になった場合は、その人たちには権利がなくなります。そして1個だけ置いている人になります。なぜなら、7個置いているので一番多い人が複数になる可能性は、3・3・1または2・2・2・1しかなく、どちらの場合も1個だけの人が権利を得ます。
 したがって、他人のマーカーもうまく利用すれば、少ないマーカーで区画を確保できるのです。
 このゲームのもうひとつのポイントは、お金が足りなく、借金をすると恐ろしい金利がかかることです。一千万ドル単位で借金ができますが、最初の一千万ドルには百万ドルの金利が先取りされ、900万ドルしか手に入りません。2回目の借金には200万ドルの金利がかかります。6回目には600万ドルの金利がかかるため、実際手に入るのは400万ドルだけです。
 この金利の高い借金に見合うだけの効率のよい競が必要です。実際に、ゲーム展開によってはトップになったプレーヤーですら儲からないこともあります。そのため、最低2区画を確保していない人には、勝利の権利がありません。
 競ゲームですが、短時間で終わり、少ないお金をやりくりするマネージメントが楽しめます。