アトランティックスター Atlantic Star
Quenn Games社 Dirk Henn作
プレイ人数 対象年齢 プレイ時間
2〜6人 10歳以上 50分
ワンポイントセールス:
思い切った借金をしないと、手も足も出なくなる。

 船会社の経営者になり、世界の海に客船航路を作ります。
 プレーヤーは、各航路に使う船をチャーターします。船にはそれぞれ特徴があり、特定の航路でしか活躍できないが、そこではすばらしい働きをするものや、複数の航路で活躍できるが、そこそこの働きしかできないものなどです。また、どの航路にも使えるがどこでもたいした働きができない船もあります。
 プレーヤーの手番では、どれかひとつの船をチャーターするか、どこかの周遊航路をひとつ発表するかします。
 チャーターするための船は、カードで示されています。カードの下部には色とアルファベットと数字で、その船の能力が示されています。色は、周遊航路を表しています。たとえば黄色はバルト海、緑は地中海、赤は大西洋、青は太平洋です。アルファベットはそれぞれの周遊航路で、どの航路を受け持つかをあらわしています。バルト海ではA〜Cの3つの航路で周遊できます。一番大きな太平洋では、A〜Fの6つの航路で周遊できます。数字は、その航路で使用したときのその船の能力です。数字が大きいほど能力が高いことになります。
 これらのカードは、エージェントボードに並べられています。ここにはそれぞれ数字が描かれており、それがその船のチャーター料になります。一番高いのが3000Markで、そのほか2000Mark、1000Markと続き、最後のマスに置かれたカードのチャーター料はただです。プレーヤーがその中から1枚を選び、チャーター料を支払ってそのカードを取ります。取ったマスにはより高いチャーター料のマスに置かれたカードを埋め、最後に3000Markのマスに山札から補充します。つまり、チャーター料が安いカードを選択すると、次にプレーヤーの手番では、それらのチャーター料は一段階安くなるのです。
 ある程度チャーター船がたまったら、手番でそれを公開して評価を受けなければなりません。どれかの周遊航路を選び、それぞれの船をその周遊航路のどこに使うかを表明します。対応する航路に使っている場合はカードに書かれた数字を加えます。まったく対応していなくても使えますが、その部分の評価は0になります。もし、すべての航路で対応する船を使っていればボーナスポイントが得られます。この得点を対応する公開チップに描いて得点ボードに置きます。一人のプレーヤーは、同一の周遊航路では、一度しか評価を受けることができません。また、得点ボードの各列は、同一の周遊航路で各プレーヤーが受けた評価の高い順に並べられています。この得点ボードに描かれている数字がプレーヤーの得点となり、これにより勝者を決めます。
 このゲームでは、お金が足りません。チャーターにもお金がかかりますし、エージェントボードに並べられたカードすべてが気に入らない場合、2000Mark支払うことによって、すべて新しいカードと取り替えられるのです。ゲームの途中でお金を得る手段は、すでに評価を得た周遊航路の得点をお金に換えることです。しかし、そのことによって、順位が変化して、勝利得点が減ることになります。どこでいついくら換金するかが大きなポイントです。
 細かいお金のマネージメントと、カードによる運とのバランスがよいゲームです。それほど難しいゲームでもありません。
 ゲーム大賞にノミネートされた「ショーマネージャー」のリメイクです。