万里の長城
Chinesische Mauer / Kosmos社 / Reiner Knizia作
プレイ人数:2-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:30分
ワンポイントセールス:自分が得点するか?他の人の得点を阻止するか?

 各プレーヤーは一色20枚のカードを受け取ります。それをよく混ぜて裏向きの山にし、ここから5枚をとって手札とします。テーブルの上に、プレイ人数によりいくつかのカードプレイの列を用意します。そして各列には、伏せてあったポイントタイルを2枚ずつ表にして置きます。
 プレーヤーは順番に手札プレイするか、山札から1枚補充します。プレイは同じカードならひとつの列に複数枚プレイすることも可能です。これを2度繰り返します。2回カードをプレイすることもできますし、1度だけすることも、2回補充することもできるのです。ただ、手番の最初、プレイまたは補充の前に、いずれかの列に置かれている、自分のカードが単独で最大になっているかどうかチェックします。単独で最大になっている列があればポイントを得ることができます。ポイントタイルが2枚置かれていたら、いずれか1枚を取り、自分のカードの上に置きます。残り1枚ならそのタイルを取ります。そのときカードの上のタイルは持ち主が受け取ります。1枚目のポイントタイルを獲得してカードの上に置いているプレーヤーは、そのポイント分その列のカードの価値が低いとみなされます。「3」と「2」と「1」のカードを1枚ずつ配置していても、「5」ポイントのタイルを置いていたら、手番の最初に誰が一番カード価値が高いかをチェックするとき「1」としかみなされません。(3+2+1-5=1)
 タイルが2枚とも取り去られたら、その列のカードはすべてゲームから取り去られます。そして新たに2枚ポイントタイルを置きます。
 そして、すべてのポイントタイルが取り去られたらゲーム終了です。また、誰かひとりがすべてのカードをプレイしてしまったら、残りのプレーヤーは1回ずつ手番を行ってゲーム終了です。もちろんポイント最大のプレーヤーが勝ちです。
 カードには数字が書かれていますが、いくつかの特殊カードがあります。貴族のカードは価値が1ですが、その列にある、自分のカードを含めてすべてのカードは1の価値になります。戦士のカードは同じ列に複数枚あるとより強力になります。1枚では1ですが、2枚だと3,3枚だと6の価値になります。騎士は、手番の数と関係なくプレイすることができます。ドラゴンは、すでにプレイされているカードの上に重ねてプレイし、そのカードがなかったことになります。
 特殊能力を持ったカードを含め、プレイするタイミングが重要です。プレイして、次の手番までいずれかの列で最大であり続けることが必要なのです。プレイだけでは、手札が尽きます。補充のタイミングも大切なのです。Kniziaらしいシンプルなルールのジレンマゲームです。


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