大聖堂
Die Saulen der Erde / Kosmos社 / Michael Rieneck & Stefan Stadler作
プレイ人数:2-4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:90-120分
ワンポイントセールス:資金と資材をうまく生かすことが大事。

 大聖堂建設に携わり、最も貢献したプレーヤーが勝ちです。
 ゲームは6ラウンドにわたって行われ、それぞれ3フェイズからなっています。初めのフェイズには2枚の職人カードと7枚の資材獲得カードが登場します。職人カードは各ラウンドに4枚ずつ用意されており、2枚は第1フェイズで、残り2枚は第2フェイズで登場します。資材獲得カードは3種類の資材がそれぞれ3枚で9枚あり、その中から各ラウンドにランダムで7枚登場します。2枚登場しないことによりラウンドごとに不足しやすい資材が違うのです。
 スタートプレーヤーから順に職人カードまたは資材カードを1枚ずつ選びます。職人カードを選んだ場合にはその職人を雇い入れたということで、その分資金が減ります。職人はゲームスタート時に3枚ずつ持っていますが、後のラウンドで出てくる職人ほど能力が高くなっていますが、その分雇い入れる金額も高くなります。しかし、能力の低い職人ばかりでは大聖堂建設に貢献できず、勝利ポイントがそれほど得られません。資材獲得カードを取るには、そこに書かれた分の労働者をその資材が獲得できる場所に送り込む必要があります。労働者のコマの数は決まっていますので、うまく分配する必要があります。
 自分の順番が回ってきたときに、それ以上職人カードも資材獲得カードも必要無いまたはとれない場合にはパスになります。パスするとそのプレーヤーの第1フェイズは終了です。全員パスしたら残った労働者をゲームボードの牧場に置きます。これらの労働者は牧場で働き収入になります。
 第2フェイズは各プレーヤー3個ずつの建築家コマを袋の中に混ぜて入れ、それをスタートプレーヤーが中を見ずにひとつずつ取り出します。そして取り出されるたびにそのコマの持ち主はゲームボード上のいずれかの場所に配置することができます。ビショップの地に配置したら、イベントで悪いカードが出た場合に司教が守ってくれるためそれを回避することができます。特権カードに配置したらその特権カードがもらえます。特権カードは各ラウンド2枚表にして置かれ、いろいろのなメリットが得られます。修道院に配置したら勝利ポイントが得られます。ここは2つのマスがあり、先に置けば2ポイント後から置くと1ポイントの勝利点が得れます。宮廷に置けばそのラウンドの税金を支払わなくてすみます。税金はダイスによって決められ2〜5ゴールドの支払いが必要です。なお、ここも最初に置けば税金の支払いを逃れられるだけでなく、金属の資材を得ることができます。金属の資材は特権カードを除けばここでしか得ることができません。表にして置かれている職人カードに配置すればその職人カードが無料で手に入ります。シリング城に配置したら、次のラウンドで使用できる労働者が増えます。建築資材市場に置けば資材の売買ができます。獲得した資材をお金にしたり、不足している資材を買うことができるのです。
 ただし、最初に出てきた建築家コマはその場で配置するためには7ゴールドの支払いが必要です。配置しない場合は、いったんボードの数字が書かれた場所に置かれます。次に出てきた建築家コマの配置には、6ゴールド必要です。次は5ゴールド必要で、7つ目は1ゴールド必要です。これらはそれ以前のコマが配置されたかどうかにかかわらず、必要です。8個目以降は無料で配置できます。袋の中が空になったら、数字が書かれたところにあるコマを出てきた順に無料で配置できます。先に配置したほうがいい場所に置けますが、資金が必要です。費用と効果のバランスを考える必要があるのです。
 3フェイズ目は第1フェイズで獲得した資材獲得カードにより資材を獲得したり、第2フェイスで配置した建築家コマの効果を処理します。そして、最後に獲得した資材を職人カードを使って勝利ポイントに変換するのです。もちろん優秀な職人は少ない資材で多くの勝利ポイントを得ることができるのです。
 これを6ラウンド行って最も多くの勝利ポイントを獲得したプレーヤーの勝ちです。
 資金はかなり苦しいので、そのマネージメントが大切です。また、職人カードは最大5枚までしか持つことができません。後から優秀な職人を雇い入れるためには、前の職人を解雇する必要があります。解雇してもお金は戻ってきません。雇い入れるタイミングも考える必要があります。特権カードも手に入れるタイミングによって勝ちが大幅に変わってきます。毎ラウンド効果を発揮する特権は、早い段階で手に入れれば大きな効果が期待できます。
 戦略性の強いゲームで、ルールの量もそこそこありますが、流れがシステマティックなので一度プレイすればわかりやすいゲームです。


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