テーベの東
Jenseits von Theben / Queen Games社 / Peter Prinz作
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:60分
ワンポイントセールス:学問は大切なのかが分かります。

 2007年ゲーム大賞ノミネート。
 テーマは考古学です。ロンドン・パリ・ベルリン・モスクワ・ウイーン・ローマで考古学の知識を得たり、道具を獲得したりして、ギリシャ・エジプト・クレタ・パレスチナ・メソポタミアで遺跡の発掘を行います。このゲームは時間が支配しています。考古学の勉強をするにも、時間が必要です。また、発掘も根気よくやったほうが、大きな発見に繋がるかもしれません。
 発掘に必要なものを手に入れるにも、もちろん発掘をするにもその場所に行く必要があります。手番には、まず目的地に行き、そこで必要な時間をかけて、必要なものを手に入れたり、発掘をします。そしてかかった時間分マーカーを進めます。多くの知識を得ようとすると、それだけ時間もかかります。手番は、マーカーが一番進んでいないプレーヤーが行います。つまり、時間が残っているプレーヤーです。したがって、連続して手番を行うこともあります。
 ある程度知識が獲得できたら、発掘に向かいます。プレーヤーは、持っている知識の量とかける時間により、決められた数のタイルをそれぞれの発掘場所に対応した袋から中を見ずに引きます。もちろん多くの知識を持っているほうがたくさんのタイルを引くことができます。袋の中には、遺物が描かれたタイルと無地のタイルが入っています。ゲーム開始時には、これらはほぼ半分ずつです。プレーヤーが遺物が描かれたタイルを引いた場合は、それを獲得します。しかし無地のタイルは袋の中に戻します。だんだん、遺物を発掘できる可能性が低くなるのです。獲得した遺物には、その価値に応じて勝利ポイントが書かれています。
 このほか、西ヨーロッパでの学会に出席することにより、勝利ポイントを獲得することもできます。また、獲得した遺物を西ヨーロッパで展示することによっても勝利ポイントが得られます。そして、それぞれの発掘場所に対する知識が最も多いプレーヤーにもボーナスポイントが与えられす。
 合計の勝利ポイントが最も多いプレーヤーの勝ちです。
 プレーヤーには、決められた時間しか与えられていません。それを以下に有効に使うかがポイントです。ある程度知識を獲得しないと発掘に多くの時間をかけても、得るものは少ないでしょう。ただ、これらはあくまでも可能性です。タイルを数枚しか引けなくても「神の手」を持つプレーヤーは、偉大なる発掘が可能かもしれません。


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