サマルカンド
Samarkand / Queen Games / David V.H. Peters & Harry Wu作
プレイ人数:2〜5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:45分

ゲームボードはアラビア半島を中心にした中東地域です。ここで交易を行い得点を得るゲームです。
ゲームボードには色分けされた10の都市と、各地に点在する33個の交易物が描かれています。10の各都市には、その都市の支配権を得るタイル2枚と、そこから交易を広げるコマがあります。このほか、33の交易物が描かれたカードがあります。
手番にできることは2種類のうちどちらか片方です。
まず、お金を出していずれかの都市の支配権が得られるタイルを買い取ることです。この時、交易物のカードを山から3枚取り、そのうち1枚以上のカードを手札とすることができます。全く取らないということはできません。なお、カードは最大7枚までしか取ることはできません。
もう一つは、自分が支配権を持っている都市の交易権を広げることです。すでに置かれている同色のコマに隣接する場所に新たにコマを置くことができます。すべてのエリアには2個までコマを置くことができます。ただし同色のコマを2個置くことはできません。コマを置くことにより、その都市の商圏が広がってゆきます。交易物が置かれているマスにはじめてコマを置いたら、商圏を広げたプレーヤーはそこにあるタイルを受け取ります(勝利点1ポイント)。また、そこの交易物に対応するカードを持っているプレーヤー(手番プレーヤーでなくてもよい)は、そこでカードを出すことができます。これにより収入を得ることができます。これにより収入が得られるのはこの時だけですが、必ずしも収入を得る必要はありません。後でもっと価値が上がるかもしれないのです。
ひとつのマスに違う色のコマが置かれたら、その2色の支配権を持っているすべてのプレーヤーに収入があります。そして、2色目のコマを置いたプレーヤーにはそのほか勝利点2ポイントが与えられます。ただし、それぞれの色の組み合わせにつき、これらの収入が得られるのは1回ずつです。
すべての色がについて、少なくとも1か所別の色と同じマスができるか、いずれかの色が他の5色と同じマスにいることになったらゲーム終了です。
この時に残った現金はそのまま得点となります。また、手札に残っている交易物のカードも得点となります。ただし、いずれのコマも置かれていない交易物のカードは0点です。コマが置かれているが、その色の支配権を持っていなければ1点。その色の支配権を持っていれば4点。2つコマが置かれており2つとも支配権を持っていれば8点になります。
支配権を獲得しないと、交易物のカードで高得点を得ることは難しいのですが、交易権を得るためにはお金が必要です。そしてお金そのものが最終的に得点にもなります。したがって、不必要な支出は避けるべきです。
お金のマネージメントや、どこの商圏を広げるか悩むポイントもありますが、プレイ時間もそれほど長くなく、手軽に遊べるファミリーゲームとして仕上がっています。


トップページへ