トバゴ
Tobago / Zoch / Bruce Allen作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分

 宝探しの冒険ゲームです。トバゴの島には宝が埋められています。これをみんなの協力で探し出すのです。
 プレーヤーの手番では、カードをプレイするか探検車を移動させるかができます。カードプレイする場合には、この島にある4種類の宝のうち1つに手札を表にして1枚並べます。カードには宝の場所のヒントが描かれています。「宝がある地形(たとえば森にある)」「宝のない地形(たとえば湖にはない)」「宝がある場所の周りの状況(たとえば小屋から2マス以内にある)」「宝がない場所の周りの状況(たとえばヤシの木に隣接するマスにはない)」などです。
ただし、プレイできるカードはそれまでにプレイされているカードにより制限されます。たとえばそれまでのヒントを否定するものや、それまでのヒントに含まれていて新しいヒントにより候補が減らないもの、新たなヒントを加えると宝がある場所の候補がなくなる、などは出すことができません。なお、カードをプレイしたらそれをだれがプレイしたかわかるように自分のマーカーをそのカードの上に置きます。
こうして、宝がありそうな場所の候補がだんだん減って1つになったらそこが宝のある場所です。誰かが自分の探検車でそのマスに進んだらそれを獲得したことになります。ただし独り占めはできません。宝の場所を示すヒントを出したプレーヤー全員で分けるのです。探検車で宝を取ったプレーヤーは、その宝の場所を示すカードの最後に自分のマーカーを置きます。そして、この列にマーカーを置いているプレーヤー全員がそこにあるマーカーの数分宝カードを取って自分だけで内容をチェックします。宝カードは2〜6個の宝または呪いのカードが含まれます。チェックされたカードを伏せたまま集めそれに新たに宝カードを2枚加えよく混ぜます。そして一番上のカードをめくります。このカードが欲しいかどうかこの列にマーカーを置いているプレーヤーが決めます。その順番はまず宝を取ってきたプレーヤー、それ以降は最後にヒントになるカードをプレイしたプレーヤー、その後カードをよりあとにプレイしたプレーヤーがその判断をします。いずれかのプレーヤーがその宝カードを取ったらあとのプレーヤーはそのカードを取ることはできません。取ったプレーヤーはその宝カードと一緒に自分のマーカーを1枚戻します。そして新たに1枚宝カードを表にし、先の順番で取るかとらないかの判断をします。もしめくったカードが呪いのカードだったらたいへんです。その時点でそこにマーカーが残っているプレーヤー全員に呪いがかかります。それらのプレーヤーは既に取っている宝カードのうち一番価値の高いものを1枚捨てなければならないのです。こうして、その列にマーカーを置いているプレーヤー全員が宝カードを取るか呪いのカードが出てきたらその宝の分配は終わりになります。その種類の新たな宝探しが始まります。つまり、常に4つの宝を同時進行で探すことになるのです。
なお、宝が発見されるたびにゲームボード上にアミュレットが置かれます。このアミュレットを自分の探検車で移動して獲得してもいいことがあります。宝の分配時に呪いのカードが出てきても宝カードを捨てなくてもよかったり、連続手番ができたりするからです。
なお、宝のある場所の候補を見つけやすいようにマーカーが入っています。宝のありかの候補がある程度減ったら候補地として可能性のあるところにこれらのマーカーを置いて考えの助けとします。
自分が獲得しやすい場所に宝のありかを近づける手もあるでしょう。アミュレットを有効利用して高得点を狙う手もあるかもしれません。また、宝の分配の前に見る宝カードも貴重な情報です。特に判断が先にできる場合は、どの程度の宝なら納得するかが決められるでしょう。また、呪いのカードを見てしまったら早くその宝の分配から抜けたいものです。いつそのカードが表になるかわからないのですから。


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