パレロワイヤル
Palais Royal / Hans im Gluck / Xavier Georges作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:60〜90分

ワンポイントセールス:召使をいかにうまく使うか

 宮殿内の9つの部屋にうまく召使を配置して、庭園にいる貴族のタイルを獲得するゲームです。宮殿内の9つの部屋はタイルになっており、これを自由に3×3に配置します。この配置により、ゲームの難易度は大きく変化します。名誉の庭に配置した召使の数だけ、手元から門の位置に召使を補充できます。階段室に配置した召使の数だけ、召使を縦横隣接する部屋に移動させることができます。鋳造所に配置した召使の数だけ、コインを獲得できます。王の執務室とポンパドール夫人の部屋に配置した召使の数により、紋章を得ることができます。これらの紋章は貴族のタイルを獲得するのに必要です。また、事務室にも召使を配置しないと貴族のタイルは獲得できません。また、地下室に召使を配置することにより、アクションカードを獲得できます。また、これらの部屋のうちいくつかでは自分の召使の数がその部屋で一番多い場合には、追加で利益を獲得することができます。同数でタイの場合は、枢機卿の部屋に多く召使を配置している方を最大と見なします。
手番では、名誉の庭によります、手元から新たな召使を門のタイルに配置します。そして階段室の召使の数に応じて召使を移動させます。そのあとで鋳造所の数に応じてコインを受け取ります。そのあと獲得できる貴族タイルがあるなら、獲得します。貴族タイルには獲得に必要なコインと2種類の紋章の数が書かれています。貴族タイルを獲得するにはまず、事務所にいる自分の召使コマを手元に戻して、必要なコインを支払い、必要な紋章の数と同じ数の召使コマを、王の執務室とポンパドール夫人の部屋から手元に戻して貴族タイルを獲得します。貴族タイルには勝利点のほか、いろいろな特典が書かれているものもあります。これらはこの後利用することができます。最後に、地下室に置かれている召使の数と同じ枚数のアクションカードを引きます。そして、ほしいカードだけ手元に残し後のカードは捨て札とします。そして手元に残したカード枚数と同じ数の召使を手元に戻します。
 こうして、勝利点を多く獲得したプレーヤの勝ちとなります。
 宮殿内の9つの部屋の配置をよく観察することが重要です。特に門の位置です。門から必要な部屋に移動する距離が遠い場合には、階段室に配置する召使の数が重要になるでしょう。移動に苦労しそうにない場合には、名誉に庭に多く配置して、たくさん召使を使えるようにするのがよいかもしれません。また、貴族のタイルに付いた特典をよく考え、有益な特典をもつ貴族タイルを早い時点で獲得するのも重要です。アクションカードも有効な物が多いので、可能なら獲得を目指した方がよいでしょう。
 運の要素がほとんどないゲームです。じっくり楽しんでください。


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